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粉瘤

粉瘤(アテローム)とは?

  1. 粉瘤の概要

 粉瘤(「表皮嚢腫」や「アテローム」とも呼ばれます)は、皮膚の下に袋状の構造ができ、その中に本来剥がれ落ちるはずの垢(角質)や皮脂がたまってしまった良性の腫瘍です。

 

・見た目: 通常、肌色で少し盛り上がった形をしています。中心部に小さな穴(開口部)があることが多く、そこから白い悪臭のあるもの(角質や皮脂の塊)が出ることがあります。

・発生部位: 顔、首、背中、耳の後ろなど、皮脂腺が多い場所にできやすいです。

 

  1. 特徴と症状

・色と形状: 通常は肌色で、触るとやわらかく、ゴムのような弾力があります。

      サイズは数ミリから数センチまで様々です。

 

・症状: 通常は無症状ですが、以下のような症状が現れることがあります。

   ◦中心部の穴から白い悪臭のある内容物が出る。

   ◦細菌感染を起こすと、赤く腫れて痛みを伴う(炎症性粉瘤)。

   ◦袋が破裂すると、強い炎症や痛みを引き起こし、膿が広がることもあります。

 

・リスク: 以下のようなリスクがあるため、放置せず治療を検討することが推奨されます。

 ◦細菌感染: 感染すると赤く腫れ、痛みや発熱を引き起こします。

 ◦袋の破裂: 破裂すると内容物が周囲に広がり、強い炎症や膿瘍を形成することがあります。

 

当院での治療方法:くり抜き法

 

1.くり抜き法とは?

当院では、粉瘤の治療に「くり抜き法」を採用しています。これは、粉瘤の中心に小さな穴(2~5mm程度)をあけ、その穴から袋状の腫瘍(粉瘤)を内容物ごと取り出す手術方法です。

 

2.くり抜き法の特徴

・傷跡が小さい: 一般的な切開法(粉瘤全体を大きく切開して摘出する方法)に比べて、くり抜き法は小さな穴のみで済むため、傷跡が目立ちにくいです。

・手術時間: 通常、15~30分程度で終了します(粉瘤の大きさや状態による)。

・局所麻酔: 手術は局所麻酔で行うため、痛みはほとんどありません。

・ダウンタイム: 傷が小さいため、回復が早く、日常生活への影響が少ないです。

 

3.手術の流れ

 1. 診察と診断: まず、粉瘤の状態を確認し、大きさや深さを評価します。超音波検査が必要なときには病院へ紹介します。

 2. 局所麻酔: 手術部位に局所麻酔を施します。

 3. くり抜き: 粉瘤の中心に2~5mmの小さな穴をあけ、袋と内容物を丁寧に取り出します。

 4. アフターケア: 傷口を清潔に保つためのケア方法を説明します。

 5. メリットとデメリット

 

・メリット:

  ◦傷跡が小さい(2~5mm程度)。

  ◦手術時間が短い。

  ◦回復が早い。

・デメリット:

  ◦粉瘤が非常に大きい場合や、深部にある場合は適用できないことがあります。

  ◦再発の可能性がゼロではない(袋の一部が残ると再発するリスクあり)。

 

粉瘤を放置するリスクと治療の必要性

・放置した場合のリスク:

  ◦細菌感染による炎症(赤み、痛み、発熱)。

  ◦袋の破裂による強い炎症や膿瘍形成。

・治療のタイミング:

  ◦粉瘤が小さいうちに治療することで、手術が簡単になり、傷跡も最小限に抑えられます。

 

患者様へのメッセージ

粉瘤は悪性ではないことが多いですが、感染や破裂のリスクがあるため、早めの治療をおすすめします。当院のくり抜き法は、傷跡が小さく、回復が早い治療法です。気になる症状がある場合は、ぜひ一度ご相談ください。診察で状態を確認し、最適な治療プランをご提案します。

 

さらに詳しい情報(例:手術の詳細、費用、予約方法)が必要な場合や、特定の症状について相談したい場合は、クリニックに直接お問い合わせください。

 

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